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はじめに
このガイドは、Instagramをすでに発信しているけれど「投稿しても問い合わせにつながらない」「サービスの良さをどう伝えればいいか分からない」と感じている方に向けて書きました。
これから土台を整えたい方にも使えるように、基礎から実践まで順番にまとめています。
そこに、私自身が発信やサポートを通して大切にしてきた「見せ方・伝え方」と、リール・フィード・ストーリーズの使い分け、撮影・文章・導線の考え方を加えました。
このガイドで一番大切にしたいこと
「何を投稿したら伸びる?」
誰に、何を、なぜ届けたいのか。その内容を、どんな言葉・写真・映像なら伝えられるのか。そこまで考えて、発信をつくっていきます。
成果が出る人は、最初からうまい人ではない
発信を始めると、どうしても目に入るのは「伸びている人」です。投稿したらすぐ反応が増えた人。短期間でフォロワーが増えた人。問い合わせが来ている人。
でも、その人の「今」だけを見て、自分の「途中」と比べると、発信は急に苦しくなります。
私自身、最初の3ヶ月は毎日発信しました。それでもフォロワーは38人でした。毎日投稿しているのに、スマホを開いても数字はほとんど変わらない。
昨日も今日も、また38人。そんな時期がありました。
だから私は、成果が出る人と出ない人の違いを「センスがあるか」「最初から上手か」だとは思っていません。むしろ違いが出るのは、うまくいかない時間をどう使うかです。
「投稿したのに何も起きない日」を、失敗にしない
投稿して、何度もインサイトを開く。数字はほとんど動いていない。LINEも増えていない。そんな日は「この投稿ダメだった」で終わらせたくなります。
でも、そこで必要なのは自分を否定することではなく、「どこで止まった?」を見ることです。そもそも届かなかったのか。見られたけれどプロフィールに来なかったのか。
プロフィールには来たけれど、次の行動につながらなかったのか。
成果を出す人は、反応がない日にも「次に見る場所」を残します。うまくいかなかった投稿も、次の一手を教えてくれる材料に変えていきます。
「もっと学んでから」ではなく、今あるもので一度出してみる
知識を増やしている間は安心できます。でも、頭の中に情報が増えるほど「まだ足りない」が増えて、投稿ボタンが遠くなることもあります。
発信は、頭の中で完成させるものではありません。一度出して、反応を見て、言葉を変えて、また出す。その繰り返しの中でしか分からないことがあります。
100点になってから出すのではなく、今伝えられることを一度形にする。出したあとに直せる人の方が、結果的に自分の伝え方を早く見つけていきます。
「新しい正解」を探し続けるより、自分の中にある材料を見る
伸びないと、次のノウハウを探したくなります。保存した投稿だけが増えて、気づけば昨日とは違うやり方をまた試している。
でも、サービスを届ける発信で本当に材料になるのは、最新情報だけではありません。お客様に何度も聞かれたこと。自分が失敗したこと。仕事でいつも見ているポイント。
なぜそのやり方を大事にしているのか。そこには、他の誰かの投稿を集めても出てこない言葉があります。
ノウハウを借りるだけではなく、自分の経験を発信の材料として扱えるようになること。それが少しずつ「この人の発信」をつくっていきます。
| 止まる人 | 伸びていく人 | |
|---|---|---|
| 反応がない | 投稿を変え続ける | 1つずつ確かめる |
| 数字が動かない | 「向いてないかも」 | 「どこで止まった?」 |
| 何を材料にする? | 誰かの正解 | 自分の経験 |
Part01
しくみを知る
- 01Instagramの基本と、
それぞれの投稿の役割 - 02発信から相談までの
流れを知る
Chapter01Instagramの基本と、それぞれの投稿の役割
1-1まず知っておきたい、それぞれの役割
Instagramには、リール・フィード・ストーリーズ・プロフィールなど、いくつかの機能があります。
でも大切なのは、「リールを投稿しなきゃ」「毎日ストーリーズを上げなきゃ」と、機能を使うこと自体を目的にしないことです。
それぞれにどんな役割を持たせるのか。ここが分かると、「今日は何を投稿しよう?」ではなく、「今、誰に何を伝える必要がある?」から投稿を考えられるようになります。
1-2 リールまずは「知ってもらう」ための投稿
私がリールでまず意識しているのは、認知を広げることです。今フォローしてくれている人だけではなく、まだ自分のことを知らない人と出会うための投稿。
だから私はリールを、「知ってもらう投稿」と「好きをつくる投稿」の2つで考えています。
知ってもらう投稿
相手が今困っていることや、知りたいことを入口にする投稿です。
たとえば「リールを投稿しているのに再生されない」「発信しているのに問い合わせにつながらない」「撮影しても、なんか素人っぽく見える」。
そんな、相手が今まさに感じていることに対して、「それ、私も知りたい」と思える内容を届けます。
撮影方法やリールの作り方など、すぐに試せる具体的なノウハウもここに入ります。
まず投稿を見てもらい、「この人の投稿、分かりやすい」「これ知らなかった」「もう少し見てみたい」と思ってもらう。これが最初の接点です。
好きをつくる投稿
でも、私はノウハウだけでは足りないと思っています。役立つ情報だけを発信していると、「勉強になった」で終わることもあるからです。
ここでいう「好き」は、単純に好かれるという意味だけではありません。
「この人の考え方、好きだな」「この人の仕事への向き合い方、いいな」「なんかこの人、気になる」と、情報ではなく「人」に興味を持ってもらうことです。
そのためには、自分が大切にしていること、仕事をするときに見ていること、過去の経験から感じたこと、お客様と関わる中で気づいたこと、なぜ今のサービスをしているのか。こうしたものも発信していきます。
同じ「リールの作り方」を教える人でも、何を大切にしているか、どこを見てアドバイスしているか、どんな経験をしてきたかは一人ひとり違います。
ノウハウで知ってもらい、考え方や人柄にも触れてもらう。この両方をリールの中でつくっていくことが大切です。
バズることだけを目的にしない。
1-3 フィード「あとでもう一度読みたい」をつくる
フィード投稿は、情報を整理して、じっくり伝えたいときに使いやすい投稿です。特におすすめなのが、「これ、あとでもう一度見たい」と思ってもらえる投稿をつくること。
- やり方や手順
- チェックリスト
- 比較
- 考え方の整理
- 具体例
- あとで実践したいノウハウ
一度読んで終わりではなく、必要なときに戻って確認したくなる内容は、保存にもつながりやすくなります。
ただ、私はフィード=ノウハウだけとは考えていません。実際、私はフィードで、自分の奥底で感じている本音を文章にして書くこともあります。
普段の短い発信では伝えきれないこと。仕事をしながら感じたこと。うまくいかなかったときに考えたこと。生徒さんを見ていて気づいたこと。
発信について、本当はこう思っていること。文章だからこそ伝えられることがあります。
今は動画を見る人も多いです。でも、今でも文章を読むことが好きな人はいます。
動画を何本も見るより、静かに文章を読んで、「この言葉、なんか分かる」「私も同じことを感じていた」「この人は、こういう考え方をする人なんだ」と、その人を深く知っていく人もいます。
だから、動画か文章か、どちらか一つに決めなくてもいい。リールでは短い時間で知ってもらう。
フィードでは、保存したくなるほど具体的に伝えたり、文章だからこそ届けられる考えや本音を伝えたりする。それぞれの特徴を使い分ければいいのです。
1-4 ストーリーズ日々の中で「もっと知りたい」を育てる
ストーリーズでは、完成した投稿だけでは見えにくい仕事の様子、お客様との関わり、今考えていること、投稿の裏側、サービスへの想い、ちょっとした日常などを届けられます。
サービスについて伝えることも大切です。
「募集します」だけを突然出すのではなく、普段から、どんな人をサポートしているのか、どんな悩みがあるのか、実際にどんなことをしているのか、なぜそれをしているのかを少しずつ見せておく。
そうするとサービスを案内したときにも、「急に売られた」ではなく、「前から見ていた、あのサービスだ」と理解してもらいやすくなります。
1-5全部をバラバラに考えない
- リール知ってもらう
- プロフィール何をしている人?
- フィード深く知る・保存する
- ストーリーズ人柄・考え方に触れる
- サービス相談へ
全員がこの順番を通るわけではありませんが、どこから入ってきても「何をしている人なのか」「何を大切にしているのか」が大きくズレていないことが重要です。
大切なのは、「今伸びる投稿形式は何?」だけで決めるのではなく、「この内容は、どんな見せ方・伝え方なら一番届く?」と考えること。これがこのガイド全体の土台です。
1-6まず覚えたい基本用語
数字を見る前に、言葉の意味をざっくり理解しておきます。
| リーチ | 投稿を見たアカウントの数 |
|---|---|
| ビュー・再生数 | コンテンツが表示・再生された回数 |
| 保存 | あとで見返すために保存された回数 |
| シェア | ほかの人へ送ったり、共有されたりした回数 |
| プロフィールアクセス | 投稿から、プロフィールが見られた回数 |
| インサイト | 投稿やアカウントへの反応を確認する分析機能 |
| CTA | 次にしてほしい行動を伝える案内。たとえば「保存してあとで確認」「続きはプロフィールへ」 |
画面の表示や名称は、時期やアカウントによって変わることがあります。
1-7数字を見る前に「投稿の目的」を決める
同じ1,000再生でも、目的によって評価は変わります。投稿する前に「この投稿は何のため?」を一つ決めておくと、投稿後に何を改善すればいいか分かりやすくなります。
| 投稿の目的 | チェックする数字 |
|---|---|
| 認知 | フォロワー以外へのリーチ |
| 理解 | 保存・シェア・コメント |
| サービス紹介 | プロフィールアクセス・リンクのクリック |
投稿の目的を決める。数字を確認する。次の投稿に活かす。この順番で見ていきます。
Chapter02発信から相談までの流れを知る
2-1投稿ひとつで申し込みまで行くとは限らない
初めてあなたを知った人が、投稿を1本見ただけですぐ申し込むとは限りません。
発信では、「知る → 興味を持つ → 比較・検討する → 相談・申込み」という流れを参考にします。これは、全員が必ず同じ順番で動くという意味ではありません。
2-2それぞれの段階で必要な情報
- 知る「これ、私のことかも」と思える悩みやテーマ。リールなどで接点をつくる
- 興味ノウハウだけでなく、考え方・仕事の見方・人柄に触れる
- 比較・検討サービス内容、進め方、対象、実績やお客様の声、料金・条件を確認できる
- 相談・申込みどこから申し込むか、何が起きるか、次の行動が分かる
ノウハウだけが並んでいると「勉強になった」で終わることがあります。逆に案内ばかりでは、まだあなたを知らない人に判断材料がありません。
発信全体で、知識・考え方・仕事の様子・サービス情報を届けます。
知ってもらう、興味を持ってもらう、理解してもらう、安心して次へ進める。投稿単体ではなく、アカウント全体でこの流れをつくります。
Part02
土台をつくる
- 03届けたい相手を
理解する - 04コンセプトをつくる
- 05ポジションを整理する
- 06自分の魅力を
発信に落とし込む
Chapter03届けたい相手を理解する
「30〜50代女性」という
3-1「30〜50代女性」だけでは、投稿はつくれない
発信で大切なのは、年齢や性別だけで相手を見るのではなく、「その人が今どの地点からInstagramを見ているのか」を考えることです。
たとえば、同じ40代で自分のサービスを持っている女性でも、発信を始めたばかりの人なら、こんなところで迷っているかもしれません。
- 何を投稿したらいい?
- リールって何を話すの?
- 顔出しは必要?
一方、半年、1年と発信を続けている人なら、見えている問題が変わります。
- 投稿はできる。
でも問い合わせにつながらない - 再生数は伸びるのに、
サービスが売れない - ノウハウは出しているけど、
私に頼む理由が 伝わっていない気がする
同じ「Instagramに悩んでいる人」でも、今いる場所によって見えている景色が違う。ここで考えたいのが「視座」です。
このガイドでいう視座は、「その人が今どの段階にいて、何を問題だと感じ、次に何が見える状態なのか」という「立っている場所」のこと。
相手より先の景色が見えている私たちが、自分の視座だけで話してしまうと、相手には難しすぎたり、今は必要のない情報になったりします。
たとえば、こちらには「コンセプトを整えた方がいい」と見えていても、相手はまだ「リールのネタがない」が一番の悩みかもしれません。
そこで最初から「コンセプト設計が必要です」と言うだけでは、相手は自分の悩みと結びつけにくい。
まず「毎回ネタに迷うのは、誰に何を届けるかが曖昧だからかもしれない」と、相手が今見えている悩みから一段上の視点へつなげます。
相手と同じ場所まで視線を下ろして、その人が今見えている問題を理解する。そのうえで、自分が見えている一つ先の景色へ案内する。
この考え方ができると、発信の言葉が急に具体的になります。
| 今いる場所 | 見えている悩み |
|---|---|
| 発信を始める前後 | 「何を投稿したらいい?」 |
| 投稿できる | 「どうしたら見てもらえる?」 |
| 見てもらえる | 「なぜ問い合わせにつながらない?」 |
| 相談が来る | 「どうしたら、もっと合う人に届く?」 |
だから「40代女性に届けたい」だけでは、まだ投稿はつくりにくい。
大切なのは、「その人は今どこにいる?」「今、何が見えていて、何がまだ見えていない?」「次にどこへ進みたい?」まで考えることです。
これは次の章の「誰を・どこから・どこへ・どうやって」にもつながります。
3-2実際に使われた言葉を集める
過去のDM、相談、申込み前の会話、セッションで出てきた言葉を見返します。「集客に悩んでいます」と要約する前の、生の言葉が大切です。
見るのは、この3つです。
- 今どこにいる?
- 今、何に困っている?
- 次にどうなりたい?
たとえば、こんな言葉です。
- 投稿しているのに
問い合わせが全然来ない - リールは伸びるけど
サービスにつながらない - 自分のサービスの良さを
どう説明したらいいか分からない - サービス紹介をすると
売り込みっぽく感じる - 何を投稿したらいいか毎回迷う
3-3悩みが強くなる「瞬間」で見る
「問い合わせが来ない」だけで終わらせず、その悩みを強く感じる瞬間を考えます。投稿翌朝に数字を確認したとき。同業者の発信を見たとき。
LINE登録が増えていないと気づいたとき。サービス紹介を書こうとして手が止まったとき。
瞬間まで具体的になると、投稿の冒頭も変わります。
「集客に悩む方へ」より、「昨日のリール、再生はされたのにプロフィールアクセスがほとんど増えていない人へ」のほうが、自分事として受け取る人もいます。
WORK
相手の言葉を書き出す
書いた内容は、
Chapter04コンセプトをつくる
コンセプトの骨格は4つ。
4-1コンセプトは「おしゃれな一言」ではない
コンセプトを決めようとすると、最初にキャッチコピーを考えたくなります。でも先に言葉を飾ると、中身が曖昧なままになりやすい。
「誰を・どこから・どこへ・どうやって」という骨格で整理します。
4-2誰を
届けたい人を、肩書きだけではなく「今の状況」で表します。たとえば「女性起業家」では広い。
「すでにサービスを持ち、発信もしている。でも自分の良さをどう伝えればいいか分からず、問い合わせにつながっていない人」まで言えると、必要な発信が見えやすくなります。
4-3どこから
相手の現在地です。悩みだけでなく、すでに何をしているのかも見ます。
「投稿していない人」なのか、「週3回投稿しているのに結果につながらない人」なのかで、必要なサポートは変わります。
4-4どこへ
サービスを受けた先に、どんな状態を目指すのか。抽象的な「理想の未来」ではなく、相手が変化を想像できる言葉にします。
たとえば「発信が整う」より、「自分のサービスの価値を言葉にでき、投稿やプロフィールで迷わず伝えられる」のほうが具体的です。
4-5どうやって
実際に提供している方法です。添削、個別相談、撮影、プロフィール改善、投稿企画など。できないことまで広げず、実際のサービス内容と一致させます。
WORK
自分のコンセプトの骨格を書く
書いた内容は、
4-6現在地と目的地の間にある「壁」を見つける
- 現在地投稿している
- 壁伝わらない理由
- 目的地相談につながる
現在地から目的地へ進めない理由が「壁」です。壁は、投稿数が少ないことだとは限りません。
届けたい相手が曖昧、ノウハウだけで自分の考えが見えない、サービス説明が抽象的、プロフィールから案内に進めない、写真や映像の印象と言葉が合っていない。
壁が違えば、必要な発信も変わります。
Chapter05ポジションを整理する
届けたい人、相手の課題、
5-1ポジション=無理やり「誰とも違う人」になることではない
同じジャンルに発信者が多いと、「もっと変わったことを言わないと」と思いがちです。でもポジションは、奇抜さをつくることではありません。
誰の、どんな悩みを、どんな視点や方法で扱う人なのかを明確にすることです。
5-24つの方向から整理する
| 届けたい人 | 誰の、どんな状態を主に見ているか |
|---|---|
| 相手の課題 | その人のどんな壁を解決するのか |
| 提供できる方法 | 実際にどんなサポート・工程を提供するのか |
| 自分の経験・視点 | 経験、判断基準、仕事で大切にしていること |
たとえば同じInstagramサポートでも、「投稿数を増やすこと」を中心にする人もいれば、「サービスの魅力が伝わる言葉と映像」を中心にする人もいます。
違いは肩書きだけではなく、普段の発信・添削・サービスの中身に現れている必要があります。
5-3競合を見る目的
競合を見るのは、真似するためでも、勝ち負けを決めるためでもありません。
同じ相手に向けて、どんな切り口がすでに多いのか、自分が実際に提供できる価値はどこなのかを確認するためです。
WORK
同じジャンルのアカウントを3〜5件見る
それぞれについて、誰向けか、何を約束しているか、何をよく発信しているか、見せ方の印象をメモします。そのあと、自分についても同じ4つを書きます。
違いを「作る」のではなく、すでにある違いを見つけます。
書いた内容は、
Chapter06自分の魅力を発信に落とし込む
6-1魅力は「すごい実績」だけではない
発信で伝えられる魅力は、数字の実績だけではありません。経験、失敗、仕事の進め方、判断基準、お客様への向き合い方、何を大切にしているか。
こうしたものも、相談する相手を考える材料になります。
- 経験したこと
- 自分の考え
- 具体的な言葉
- 写真・動画・見せ方
6-2「寄り添います」で終わらせない
抽象語だけでは、その人の仕事ぶりは見えにくいです。「寄り添います」と言うなら、実際に何をしているのかまで言葉にします。
- よくある
- 一人ひとりに寄り添います。
- 具体的に
- 投稿を添削する前に、誰に何を届けたいのかを一緒に確認します。言葉だけを直して終わらせません。
具体的な行動にすると、その人ならではの仕事の仕方が見えてきます。
Part03
伝える
- 07見せ方・伝え方で、
同じサービスの 伝わり方は変わる - 08伝わる文章・
台本のつくり方 - 09ストーリーズ活用
- 10撮影と映像の見せ方
Chapter07見せ方・伝え方で、同じサービスの伝わり方は変わる
7-1いいサービスでも、伝わらなければ相手には見えない
自分ではサービスの良さが分かっている。お客様と話せば喜んでもらえる。実際に結果も出ている。それなのに、Instagramではなぜか伝わらない。そんなことがあります。
ここで見直したいのは「サービスそのもの」ではなく、「相手からどう見えて、どう受け取られているか」です。
たとえば「一人ひとりに寄り添います」と書いていても、見る人には具体的に何をしてくれるのか分からないことがあります。
でも「投稿を一緒に見ながら、どこで魅力が伝わっていないかを整理し、次に何を変えるかまで決める」と書けば、受けられるサポートが見えてきます。
中身を変えたわけではありません。伝え方を変えただけです。でも、受け取る側の理解は大きく変わります。
7-2「伝え方」は、うまい言葉を使うことではない
伝え方というと、キャッチコピーや文章力を想像しがちです。でも私が考える伝え方は、もっと手前にあります。
自分が普段当たり前にやっていることを、相手が分かる言葉まで下ろすこと。自分の頭の中にある「これくらい分かるよね」を、そのままにしないことです。
「丁寧にサポートします」なら、何をどう丁寧にするのか。「魅力を引き出します」なら、何を見て、どう引き出すのか。「伴走します」なら、どの場面で何を一緒にするのか。
抽象的な言葉を禁止する必要はありません。ただ、その言葉の下にある「実際にしていること」まで見せる。すると、言葉に体温が出てきます。
7-3経験は「実績」だけではなく、言葉の材料になる
自分の経験は、プロフィールに書く実績だけではありません。昔うまくいかなかったこと、遠回りしたこと、お客様を見て何度も感じたこと、自分が考えを変えた出来事。全部が伝え方の材料です。
たとえば私は、最初の3ヶ月毎日投稿してもフォロワー38人でした。だから「毎日投稿すれば大丈夫」と簡単には言えません。
投稿すること自体が目的になる苦しさも、数字が動かない画面を何度も見る感覚も知っています。
この経験があるからこそ、「もっと投稿しましょう」だけではなく、「今の投稿で何が伝わっているかを見よう」という言葉になります。
同じノウハウを話しても、誰が、どんな経験を通してその言葉を話しているかで、伝わり方は変わります。
7-4「見せ方」は、きれいにすることではない
見せ方というと、おしゃれな写真、統一された色、きれいな動画を想像するかもしれません。もちろん見やすさは大切です。
でも、私が考える見せ方は「きれいにすること」だけではありません。
その人の仕事や考え方が、写真・動画・服・背景・光・構図・色・文字・表情まで含めて、同じ方向を向いているかを見ることです。
やわらかく相談できるサービスなのに、画面いっぱいに強い文字が並び、煽る言葉ばかりなら、言葉と見た目がズレます。
反対に、専門性を伝えたいのに、何をしている人か分からない日常写真だけが並んでいても、仕事の価値は伝わりにくい。
映像が上手いことが目的ではありません。「この人はこういう仕事をする人なんだ」が、言葉を全部読まなくても少し感じられる。そこまで含めて見せ方です。
7-5言葉と映像を別々に考えない
「文章は文章」「撮影は撮影」と分けると、発信全体がバラバラになることがあります。
たとえば「落ち着いて話を聞きながら、その人に必要なことだけを整理する」がサービスの特徴なら、発信もそれにそろえます。
- 余白を残す
- 話す速度を急ぎすぎない
- 背景に情報を詰め込みすぎない
- 相談している空気が伝わる素材を使う
こうして言葉と映像を同じ方向に合わせます。
反対に、テンポの良さや行動力が魅力なら、動きのある素材や短いカットが合うこともあります。
大切なのは「この色が流行っているから」「この編集が伸びているから」ではなく、自分が届けたい印象から逆算することです。
7-6自分を出す=何でも見せる、ではない
人柄を伝えようとすると、「もっとプライベートを出さないと」と思う人もいます。でも、自分を出すことと、何でも公開することは別です。
顔を出すか、家族を出すか、どこまで日常を見せるかは自分で決めていい。その代わり、出すものには「なぜこれを見せるのか」という意味を持たせます。
仕事前の準備を見せるなら、丁寧さが伝わるかもしれない。子どもとの出来事を書くなら、自分が何を大切にしているかが見えるかもしれない。
失敗を話すなら、今の仕事につながった価値観が見えるかもしれない。
全部をさらけ出す必要はありません。必要なのは、画面の向こうにいる人が「この人が少し分かる」と感じられることです。
7-7第三者の目で自分を見る
自分の魅力は、自分では当たり前すぎて見えないことがあります。お客様にとって嬉しいことを、本人は「普通にやっているだけ」と思っていることもあります。
だから自分の発信を見るときは、「私が言いたいこと」だけではなく、「初めて見た人には何が見える?」という第三者の視点を入れます。
- プロフィールを3秒見たとき、何をしている人に見えるか
- 投稿を3つ見たとき、何を大切にしている人に見えるか
- ストーリーズを数日見たとき、実際にお願いしたらどんな人なのか想像できるか
自分を客観視できるようになると、「もっと盛らなきゃ」ではなく、「ここは伝わっていなかったんだ」と修正できるようになります。
7-8「あなただから」は、言うものではなく積み上がるもの
「私だから選んでください」と言って、「あなただから」が生まれるわけではありません。
実際にしていることを具体的に伝える。経験から生まれた考えを話す。仕事の途中を見せる。お客様との向き合い方を見せる。言葉と映像の印象をそろえる。
その小さな情報が何度も重なったとき、見る人の中に「この人はこういう人」ができていきます。
そしてサービスが必要になったときに、「同じようなサービスはあるけど、この人に相談してみたい」と思ってもらえる。
その状態をつくるのが、私が大切にしている見せ方・伝え方です。
- 経験
- 考え方
- 仕事の見せ方
- 日常・人柄
- この人に相談したい
7-9投稿前に見る5つの質問
投稿をつくったら、最後にこの5つだけ確認してみてください。
- 誰に向けた内容か、一言で言える?
- 抽象的な言葉だけで終わっていない?
- 自分の経験・考え・仕事のどれかが入っている?
- 写真や動画の印象と、伝えたい内容は合っている?
- 見た人が「この人は何を大切にしている人か」を少しでも感じられる?
全部を毎回完璧に入れる必要はありません。一つずつ意識するだけでも、発信は「情報を出す」から「自分の価値を伝える」に変わっていきます。
Chapter08伝わる文章・台本のつくり方
相手の悩み、一番の答え、
8-1最初に「一番伝えたいこと」を一つ決める
一つの投稿に全部入れると、結局何が大事なのか分かりにくくなります。まず「この投稿を見終わったとき、何を一つ持ち帰ってほしい?」を決めます。
誰に、何を、なぜ、どう伝えるか。そのうえで、この順番で組み立てます。
- 一番伝えたいこと
- 理由
- 具体例
- 自分の視点
- 次の行動
8-2冒頭は、相手が続きを見る理由をつくる
強い言葉を使うことが目的ではありません。誰に関係する話なのか、何が分かるのか、どんな意外性があるのかを短く伝えます。
- 弱い例
- 今日はInstagramについて話します
- 具体的に
- リールが伸びても問い合わせが増えない人、再生数より先にここ見て
8-3抽象から具体へ
「魅力を伝える」「信頼される」「価値を届ける」だけでは、読み手によって意味が変わります。実際の行動・場面・言葉に置き換えます。
- 抽象
- サービスの魅力を伝える
- 具体的に
- 何をしてくれるかだけでなく、
なぜその方法なのか、 実際にどんな順番で サポートするのかまで見せる
8-4自分の意見を入れる
ノウハウを説明したあとに、「私はなぜそう考えるのか」を入れると、その人の発信になります。正解を言い切る必要はありません。
経験から見えてきたことを、自分の言葉で伝えます。
Chapter09ストーリーズ活用
ストーリーズに何を載せるか迷ったときの引き出しです。毎日全部出すものではありません。4つに分けておくと、選びやすくなります。
- その先にあるもの
- ミッション
9-1「見ている人」から「もっと知りたい人」へ
リールを見て初めてあなたを知った人が、そのあとプロフィールに来て、ストーリーズを見る。ここで見られているのは、ノウハウだけではありません。
「この人はどんな人なんだろう」「本当にこの仕事をしている人なのかな」「どんな考え方をするんだろう」「実際にお願いしたら、どんな感じなんだろう」。
そんなことを、日々の発信から少しずつ感じ取っています。
だからストーリーズは、ただ日常を載せる場所ではありません。もちろん、ランチや家族との時間を載せてもいい。私自身、日常を伝えることは多いです。
子どもとのリアルな出来事も載せます。仕事をしている表面だけではなく、「今、どんな毎日を過ごして、何を感じている人なのか」まで伝えたいからです。
仕事だけを切り取った完璧な姿ではなく、日常も含めた「今の自分」が見えることで、その人自身を知ってもらえると思っています。
ただし、日常を何でも載せればいいということではありません。大切なのは、「今日何をしたか」だけで終わらず、その出来事から自分の何が伝わるのかを考えること。
日常の中にも、価値観、仕事への向き合い方、失敗、挑戦、家族との時間、自分が大切にしていることが表れます。
9-2私が「ノウハウだけ」から変えた理由
実は私も、以前はガチガチのノウハウばかり投稿していました。「役に立ちました」「勉強になります」と言ってもらえることも多かったです。
でも、続ける中で気づいたことがありました。役立つ情報だけなら、極端に言えば「私じゃなくてもいい」ことがある。
検索すれば似た情報は見つかるし、もっと詳しく教えている人もいる。
そして何より、私自身がだんだん発信を楽しめなくなっていました。役立つことを出し続けなければと思うほど、常に新しい情報を探し続ける。
次は何を教えよう、もっと新しいノウハウはないか。発信が、自分の仕事や考えを伝えるものではなく、「新しい情報を供給し続けるもの」になっていた時期があります。
もちろん、ノウハウは今でも大切です。知ってもらうきっかけにもなるし、実際に役立つ情報は届けたい。
でも、それだけではなく、私は何を大切にしているのか、なぜそう考えるのか、どんな失敗をしてきたのか、今どんな仕事をして、どんな毎日を過ごしているのか。そこまで見せるようになりました。
ノウハウで「役に立つ人」になるだけではなく、考え方や人柄まで含めて「もっとこの人を知りたい」と思ってもらう。そのためにも、ストーリーズは大切な場所です。
信頼につながる実績・権威性・お客様の声・社会的証明
9-3実績を伝える
実績というと、「売上○万円」「フォロワー○万人」「再生回数○万回」のような大きな数字を想像する人もいるかもしれません。でも実績は数字だけではありません。
「今まで投稿できなかった方が、初めてリールを投稿できた」「問い合わせがなかった方に、DMが届いた」「自分のサービスを言葉にできるようになった」。
これも、そのサービスによって起きた変化です。
なぜ伝えるのか。サービスを提供している本人が「このサービスはいいですよ」と言うだけでは、相手には判断材料が少ないからです。
実際にどんな変化が起きたのかを見せることで、「この人は実際にこういうサポートをしているんだ」と具体的に理解してもらえます。
数字だけを並べるのではなく、「Before(どんな状態だった?)→ 何をした? → After(何が変わった?)」まで伝える。
そうすると、実績が単なる自慢ではなく、見る人にとっての判断材料になります。
9-4権威性を伝える
権威性は、資格、肩書き、受賞歴、メディア掲載だけではありません。
何人をサポートしてきたのか、何年続けてきたのか、どんな現場を経験してきたのか、普段どんなことを見て仕事をしているのか、どんな依頼を受けているのか。
こうした積み重ねも、信頼する材料になります。
Instagramで初めてあなたを見た人は、こちらにとって当たり前になっている経験を知りません。
「こんな仕事をしています」だけではなく、「なぜこの人の話を聞いてみようと思えるのか」につながる事実も見せていきます。
すごく見せる必要はありません。盛らずに、事実を事実として伝えることが大切です。
9-5お客様の声を伝える
お客様の声は、自分では説明しきれない仕事の価値を、第三者の言葉で見せてくれます。
自分が「丁寧にサポートしています」と言うより、お客様から「ここまで見てもらえると思わなかった」と言ってもらった方が、仕事の様子が伝わることもあります。
ただスクリーンショットを載せて終わるのではなく、その言葉のどこを見てほしいのかまで伝えます。
「私が一番嬉しかったのは、
このように、お客様の言葉と、どこが嬉しかったのか、自分が大切にしていることをつなげます。
9-6社会的証明を見せる
社会的証明とは、「自分以外の人からも必要とされていることが分かる情報」です。
相談が入っている、継続して依頼されている、紹介してもらった、イベントに呼ばれた、第三者から感想をもらった、なども含まれます。
初めて見る人には、あなたが普段どんなふうに仕事をしているか分かりません。
第三者との関わりが見えることで、「実際に人と関わりながら仕事をしているんだ」という判断材料が増えます。無理に「人気があります」と言う必要はありません。
実際に起きていることを、そのまま見せれば十分です。
人を知ってもらう価値観・失敗・今・共感ストーリー
9-7価値観を伝える
同じサービスを提供している人はたくさんいます。だから「何をしている人か」だけではなく、「どういう考えで、その仕事をしている人なのか」も大切な判断材料になります。
たとえば「再生回数だけ伸びればいいとは思っていない」「きれいな動画を撮るだけが撮影だと思っていない」「その人の魅力が伝わることの方が大事」。これも価値観です。
立派な言葉にする必要はありません。日々仕事をしている中で「私はここを大事にしているな」と思うことを言葉にする。
その積み重ねが、「この人の考え方、好きだな」につながります。
9-8失敗したことを伝える
成功した話ばかりでは、その人がどうやって今にたどり着いたのかは見えません。失敗、うまくいかなかったこと、間違えていたこと、遠回りしたことも発信の材料です。
ただし「失敗しました」で終わらせない。大切なのは「失敗 → 気づき → 今」です。
「昔はこうして失敗した。だから今はここを見るようになった」まで伝えると、失敗談が今の仕事につながっている経験になります。
9-9「今」を伝える
ストーリーズだからこそ伝えやすいのが、今この瞬間に何をしているのかです。
今日の撮影、コンサル前の準備、資料を作っているところ、移動中に考えていること、生徒さんとのやり取りで気づいたこと。
そして私は、仕事だけではなく日常の「今」も出します。子どもとのリアルな出来事や、仕事と家族の間で感じたこともその一つです。
完成した実績だけではなく、仕事も日常も動いている途中を見せる。そうすると、画面の向こうにいる「人」が見えてきます。
ただし家族の情報は、自分や家族が出してよい範囲を決めておくことも大切です。
9-10共感ストーリーを伝える
共感ストーリーは「私もそうでした」だけではありません。見る人が「それ、私も思っている」と自分を重ねられる話です。
たとえば「発信を始めた頃、毎日投稿していればいつか結果が出ると思っていました。でも、投稿すること自体が目的になっていた。何を伝えたいかより、今日何を投稿するかばかり考えていた」。
今同じ場所にいる人は、「私もそれかもしれない」と気づくかもしれません。
「過去の自分 → 葛藤 → 気づき → 今」という流れにすると、自分語りで終わらず、見る人が自分を重ねやすくなります。
行動する理由になる自己投資・最高の未来・最悪の未来
9-11自己投資を伝える
サービスを案内するときだけ「学ぶことは大切」「プロに頼ることも必要」と言うと、急に聞こえることがあります。
だから普段から、自分自身が何に時間やお金を使い、なぜそこに投資したのかを見せておきます。
学びに行った、撮影を習った、仕事道具を新しくした、プロにお願いした、新しいことを試している。
大切なのは金額ではなく、「もっといいものを届けたい」「自分一人では見えない部分を知りたい」「時間を短縮したい」など、その選択の理由です。
自己投資を勧めるためではなく、自分自身が「学ぶ・頼る・環境を変える」ことをどう考えているのかを見せます。
9-12最高の未来を見せる
人は「今困っているから」だけで行動するわけではありません。その先に「こうなれたらいいな」と思える未来が見えたときにも動きます。
「発信に悩まなくなる」だけではなく、「投稿するたびに、これでいいのかな?と迷っていた状態から、自分で判断して投稿できるようになる」。
さらに「問い合わせが来たときに、ちゃんと自分の発信が届いていたんだと実感できる」まで見せる。
最高の未来は、大げさな夢を語ることではありません。そのサービスを必要としている人が、本当に欲しい日常や感情を具体的に見せることです。
9-13最悪の未来を伝える
これは不安を煽るためのものではありません。「今の状態をそのまま続けたら、何が変わらないのか」を考えてもらうための視点です。
投稿方法だけを探し続ける。新しいノウハウをまた保存する。でも、自分のサービスの良さは言葉になっていない。
そうすると半年後も「次は何を投稿しよう」で悩んでいるかもしれません。
「このままだと絶対にダメ」と恐怖で動かすのではなく、今の選択を続けた先に起こり得ることを落ち着いて見せる。今を変える理由に気づいてもらうためのストーリーです。
その先にあるものミッション
9-14ミッションを語る
「なぜこの仕事をしているのか」「この仕事を通して何を増やしたいのか」「どんな人を増やしたいのか」。これがミッションです。
毎日語る必要はありません。でも、ときどき伝えることで、サービス内容だけでは見えない、その人が仕事を続けている理由が分かります。
たとえば「Instagramを伸ばす人を増やしたい」だけでなく、「自分には何もないと思っていた人が、自分の経験やサービスを必要としてくれる人がいると気づける。私はそんな人を増やしたい」。
ここまで伝わると、その人がどこへ向かって仕事をしているのかが見えてきます。
9-15ストーリーズは何枚が正解?
「ストーリーズって何枚くらいがいいですか?」と聞かれることがたくさんあります。私の結論は、伝えたいことがあるなら何枚でも出したらいい、です。
もちろん、1枚だけの方が最後まで見てもらいやすく、閲覧数が高く出ることはあります。だから「本当に大事なことは1枚にまとめる」という考え方も間違いではありません。
一方で、枚数が増えれば途中で離脱する人も増えます。でも、ただ「見てもらえる人数を最大化すること」だけが目的ではありません。
たとえば10枚のストーリーズを最後まで読んでくれた人がいたとしたら、その人はどんなテーマに関心があり、何に共感し、なぜ最後まで見てくれたのか。
人数だけでなく、「最後まで見てくれたのはどんな人か」を知ることも大切です。
1枚で届く内容なら1枚でいい。背景や理由まで伝えたいなら数枚使っていい。枚数から考えるのではなく、「この話を理解してもらうために何枚必要か」から考えます。
9-16枚数より先に「読みたくなる見せ方」を考える
長いストーリーズを出すなら、なおさら「読んでもらえる前提」でつくらないことが大切です。
内容が良くても、文字が画面いっぱいに詰まっていたら、読む前に離れられることがあります。デザインと構成も、伝え方の一部です。
- 1枚に言いたいことを詰め込みすぎない
- 余白をつくる
- 文字の強弱をつける
- 目を引く写真を使う
- 最初の1枚で「続きが気になる」と思える入口をつくる
- 数枚続くなら、写真・短い文章・強調した一文などでリズムをつくる
「いいことを書いたから読んでもらえる」ではなく、「どうしたら、この内容を読みたいと思ってもらえる?」まで考える。ここにも、見せ方・伝え方があります。
9-17全部、毎日やる必要はない
一つの出来事から、複数の要素を伝えることもできます。たとえば生徒さんから嬉しいメッセージが来た。
| お客様の声 | スクリーンショットを載せる |
|---|---|
| 価値観 | なぜその言葉が嬉しかったのかを書く |
| 共感ストーリー | 最初は何に悩んでいたのかを書く |
| 実績 | 変化を見せる |
| ミッション | 「だから私は、こんな人を増やしたい」と続ける |
ストーリーズは、何か特別な出来事を探して投稿するものではありません。毎日起きていることの中から、「この出来事を通して、私は何を伝えたい?」を一つ選ぶ。それだけでも内容は変わります。
Chapter10撮影と映像の見せ方
言葉、服と背景、
10-1きれいに撮る前に「何を伝える映像か」
映像は、きれいであればいいわけではありません。何をしている人なのか、どんな雰囲気なのか、サービスを受けるとどんな時間になるのか。
言葉だけでは伝わりにくいものを補うのが映像です。
言葉、表情や動き、背景や光、服や小物。全部で印象が決まります。
10-2トークリールの基本
| 目線 | グリッドを使い、目の位置が不自然に下がらないようにする |
|---|---|
| 頭上 | 空けすぎると人物が小さく見えるので、余白を確認する |
| 音 | 内容が良くても、聞き取りにくいと離脱につながる。必要に応じてマイクを使う |
| 背景 | 情報量を増やしすぎず、伝えたい人物像やサービスに合わせる |
| テロップ | 画面の端やボタンと重なる位置を避け、読みやすさを優先する |
10-3アフレコ用の素材を撮る
同じものでも、横から・上から・寄り・引きと、角度と距離を変えて撮ります。使うのが2秒でも、撮影自体は少し長めに。
カメラを動かす前と止めた後に余白を残しておくと、編集しやすくなります。
設定は端末や用途によって変わりますが、普段のスマホ撮影では「4K/30fps」などを一つの基準にする方法があります。容量や編集環境も確認して選びましょう。
10-4世界観は「色をそろえる」だけではない
服、背景、小物、光、構図、文字、話し方まで含めて、その人の印象になります。伝えたい価値と一致しているかを見ることが大切です。
Part04
つなげて育てる
- 11プロフィールと
導線を整える - 12数字を見て改善する
- 13サービスの価値を
伝える - 1430日間の実践ワーク
Chapter11プロフィールと導線を整える
11-1プロフィールは「投稿の続き」
投稿を見て興味を持った人がプロフィールに来たとき、短い時間でこの4つを確かめています。
- 何をしている人?
- 私に関係ある?
- ここを見ると何が分かる?
- 次はどこへ行けばいい?
- 投稿を見る
- プロフィールを見る
- もっと知る
- LINE・
リンク - 相談
11-2必ず整えたい4つ
| ID | 覚えやすく、入力しやすいか |
|---|---|
| アカウント名 | 名前だけでなく、何をしている人かが分かるか |
| アイコン | 小さく表示されても認識でき、発信の印象と合っているか |
| プロフィール文 | 誰向け・何のサービスかを伝える |
プロフィール文は、4つの要素で整理します。
- 一番伝えたいこと
- 実績
- フォローするメリット
- 次の行動
11-3プロフィールの先も確認する
LINEや申込みページへ進んだあとに、「何が受け取れる?」「誰向け?」「何をすればいい?」が分かるか。
Instagramだけ整えても、その先で迷えば行動は止まります。自分で最初から最後まで導線をたどって確認しましょう。
Chapter12数字を見て改善する
目的を決める。
12-1再生数だけで判断しない
投稿後に見る数字は、目的によって変わります。認知用のリールなら、リーチや新しい人への到達を見る。保存用のフィードなら、保存やシェアを見る。
プロフィールへつなげたい投稿なら、プロフィールアクセスを見る。
12-2プロフィールアクセス率
たとえばリーチ10,000、プロフィールアクセス200なら、200 ÷ 10,000 × 100 = 2%。3%を一つの目安としています。
これはInstagram公式の合格基準ではなく、参考として紹介している目安です。
低いときは、冒頭で誰向けか分かるか、投稿内容と自分の仕事がつながっているか、プロフィールを見たくなる理由があるかを確認します。
| 投稿A | 投稿B | |
|---|---|---|
| リーチ | 10,000 | 2,000 |
| プロフィールアクセス | 50 | 100 |
| LINE登録 | 0 | 5 |
リーチだけならAが大きいですが、次の行動はBのほうが多い。ただし、目的が違えば単純な優劣は決められません。
12-3プロフィールからのフォロー率
たとえばプロフィールアクセス200、フォロー12なら、12 ÷ 200 × 100 = 6%。5%を一つの目安としています。
これもInstagram公式の基準ではありません。
低いときは、次の4つを確認します。
- アカウント名で、活動内容が分かるか
- プロフィールで、誰向けか分かるか
- 投稿一覧から、今後どんな情報が見られるか想像できるか
- 言葉と写真の印象がつながっているか
12-4その先のLINE・相談まで見る
プロフィールアクセスはあるのにLINE登録が少ないなら、登録する理由、受け取れる内容、リンク先の分かりやすさを確認します。
LINE登録は増えているのに相談が少ないなら、サービスの対象・内容・相談方法が伝わっているかを見ます。
12-5一度に全部変えない
プロフィール文、アイコン、投稿テーマ、CTAを全部同時に変えると、何が影響したのか分かりません。仮説を一つ立て、一つ変えて、複数の投稿を見ながら判断します。
- この投稿の目的は何だった?
- 目的に合う数字はどれ?
- どこで人が止まっている?
- 原因の仮説を一つ立てる
- 一つだけ変える
- 次の投稿で確認する
Chapter13サービスの価値を伝える
誰向け?
13-1サービス紹介=売り込み、ではない
サービスについて何も伝えていないのに、必要な人が内容を理解することはできません。
大切なのは、毎回「申し込んでください」と言うことではなく、判断に必要な情報を普段から届けておくことです。
- 普段の発信
- 考え方を知る
- 仕事を理解する
- サービスを知る
- 相談したい
13-2伝えるべきこと
- 誰のためのサービスか
- どんな悩み・状態を扱うのか
- 何をするのか
- なぜその方法なのか
- どんな流れで進むのか
- 実際のお客様の変化や声
(事実に基づくもの) - 向いている人・向いていない人
- 料金・期間・条件
- 相談・申込み方法
13-3実績の数字だけで終わらせない
数字は一つの判断材料ですが、「自分にも関係がある」と感じられる具体的な変化も大切です。お客様が最初に何に困っていたのか、何を変えたのか、どんな変化があったのか。事実の範囲で伝えます。
13-4売り込まずに伝えるために
普段の発信で、仕事の考え方、サポートの様子、サービスで大切にしていることを見せておけば、募集のときだけ急に別人格になる必要はありません。
サービス案内も、普段の発信の延長として伝えられます。
Chapter1430日間の実践ワーク
1週ずつ、終わったら
1週目相手を知る
2週目コンセプトとポジションを整理する
3週目投稿とプロフィールをつなげる
4週目数字を見て一つ改善する
0/ 18 できました
全部を一度に変えなくていい
ここまで読むと、「コンセプトも、プロフィールも、投稿も、ストーリーズも、全部直さなきゃ」と思うかもしれません。でも、全部を今日変える必要はありません。
まず一つ。今の自分が一番気になったところからやってみる。プロフィールの一文を変える。ストーリーズで一つだけ価値観を話す。
次のリールで、いつもより具体的な言葉を一つ入れる。それで十分です。
発信は、一度きれいに完成させて終わるものではありません。やってみて、相手の反応を見て、また少し変える。
その積み重ねで、自分のサービスの良さも、自分が大切にしていることも、少しずつ伝わるようになります。
同じサービスをしている人がいても、経験したこと、見てきたもの、お客様との向き合い方、大切にしていることまで同じ人はいません。
見せ方と伝え方が変わると、その違いがやっと相手に見えるようになります。
「役に立つから見る」だけではなく、「この人の考え方が好き」「この人なら話してみたい」「同じことをお願いするなら、この人に相談したい」。
そんなふうに、サービスだけではなく「あなた」まで含めて選ぶ理由が生まれていきます。
最後にあなたの魅力は、すでにあるもの
発信することも、自分を出すことも、簡単ではありません。私自身、最初の頃は3ヶ月毎日投稿してもフォロワー38人でした。
学んだことをやっているのに、なかなか結果につながらない時期もありました。
だからこそ、ただ投稿数を増やすことだけではなく、自分が何を届けたいのか、相手は何に困っているのか、その価値をどんな言葉と映像なら伝えられるのかを考えることが大切だと思っています。
ノウハウを学ぶことも必要。数字を見ることも必要。でも、それだけではなく、自分の経験や考え方、仕事への向き合い方まで含めて発信に落とし込んでいく。
「何を投稿したらいい?」で止まったときは、もう一度このガイドの最初に戻ってください。誰に、何を、なぜ届けたいのか。
そして、それをどんな見せ方・伝え方なら、ちゃんと受け取ってもらえるのか。
焦って全部やらなくて大丈夫です。
今日、このガイドの中から
実際の発信で
あなたの魅力は、新しく作るものではなく、すでにあるもの。それを、相手に届く言葉と見せ方に変えていく。そこから始めてみてください。
あなたの魅力が、ちゃんと届きますように。
このガイドを書いた人
たかこ|魅力を届けるインスタ運用
発信と見せ方で、「あなただから」選ばれる発信をつくるお手伝いをしています。私も最初の3ヶ月は、毎日投稿してフォロワー38人でした。
だから「もっと投稿しましょう」ではなく、今の発信で何が伝わっているかを一緒に見ることを大切にしています。